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phoque's word

鶴は千年、亀は万年、シーラカンスは二億年。

麻婆豆腐

この前、ランチ友との間で話題になっていたのだけど、昔、麻婆豆腐のようなものを母親が作ってたよねー、という話。

レトルトの麻婆豆腐で自宅でも簡単に作れたりはしなかった時代、で、そのころはちゃんとした中華料理やさんに行ったこともほとんどなかったわけなんですが、母は麻婆豆腐もどきのものを時々作ってくれてました。大きな中華鍋でひき肉と豆腐を炒めて、醤油と砂糖かなんかで味をつけてちょっと唐辛子入れて辛みをつけて片栗粉でとろみをつけたもの。

私はこれが大好物だったんですよ。初めてちゃんとした中華屋さんで麻婆豆腐を食べたときは、それがうちの母が作っている料理の原型だとは全然気が付きませんでした。

でも、その後、レトルトの麻婆豆腐の素が出回って、家でも普通に麻婆豆腐を作るようになってから、母は一切その料理を作ることはなくなりました。母にして思えば、それらしい偽物よりは本物に近いものを食べさせたかったから、というか、偽物を出していたことを恥ずかしいと思うような気持ちがあったのではないかと(プライドの高い人だったので)。

うちの場合はそんな感じだったんですが、ランチ友の家でも、同じようなものをお母さんが作っていた、という話を聞いて、もしかしたら母の世代というのは、そうやって店で出る麻婆豆腐の家庭版アレンジとしてそういうレシピが流布していたのかな、と。たぶんそのころって、甜麺醤だの豆板醤だのって普通に入手できるものじゃなかっただろうしね。

そういえばその話題のときに、「母親が作るミートソースってひき肉と玉ねぎ炒めてケチャップで煮てウスターソース入れるくらいのものだったけど、ケチャップの甘さでおいしかったよね」というのもあって、それもみんなでうなづきあっていたのでした。